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自然に還るとは

2022/03/14

人間が自然の中に生まれ、自然から食物などの恵みを得、

他の生命体と仲良くし、最後は自然に還っていきます。

人間は自然という生態系の中で生きてきた自然物です。

しかし近代人は、何世紀にもわたって、自然から距離をおき

自然を破壊し利用して、文明を発展させてきました。

その結果、今や世界の陸地の75%がひどく改変され、

湿地の85%以上が消失し、種の絶滅速度が増しています。

人間の仕打ちに、自然はもう悲鳴を上げています。

 

 ウイルスは遺伝子そのものなので、生命体に寄生してのみ生存可能です。

近年のウイルス感染症は、自然破壊によって野生動物との接触を加速したことが原因です。

今回のコロナ禍も自然を侮ったための自然から逆襲です、

自然の一部として、人間はもっと謙虚になるべきです。

 

 医聖と呼ばれる2500年前のギリシアのヒポクラテスは、薬草による自然医療を行っていました。

以来薬物が発明され100年ほど前まで、ヨーロッパの医療は薬草使用が中心でした。

わが国でも同様で、人体と言う自然物を自然界の一部として捉え、

自然から離れると病気になる、自然と調和させることが健康の秘訣であると信じていました。

昔は、風邪には生姜湯を飲ませてもらったり、リンゴをすって食べさせてもらったり、

たっぷり母に甘えられる(?)のが何よりの薬でした。

今もヨーロッパの病院では、風邪には薬は処方されません。

 

 自然の中に癒しの源が無数に存在します。

それはドクダミだったり、伝統食だったり、森林浴だったり、温泉浴だったり、座禅かもしれません。

そうです。自然と言う癒しシステムに育まれて人間は生き抜いてきたのです。

私は半世紀、どうしたらより健康になれるか研究し、

そうだ、人間が自然に還ることが必須であると気づきました。

自然から離れるほど病気になり、自然にどっぷりつかるほど健康になれます。

 

 より健康になりたいなら、今、自分が自然に還るとはどういうことなのか探しましょう。

空を見、星を見、草木の臭いを嗅ぎ、出来るだけ自然物を食し、

気持ちを自然体に近づけてリラックスすることが、我々でも可能な自然への帰還の実践です。

必ず、より健康になれます。

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